「ノンセンスとは究極の秩序である」応用編――将棋AI(人工知能)について

シューエルの「ノンセンス」(復習) 「点」の思考と「線」の思考 ノンセンスは学べるか おまけ――〈線〉から〈点〉へ、〈最善手〉から〈評価値〉へ、羽生善治から藤井聡太へ…… 先日NHK出版note「本がひらく」にて、エリザベス・シューエルの『ノンセンスの領…

なかったかもしれない本当のこと――KUNIO10『更地』

2021年11月14日に、KUNIO10の『更地』(作:太田省吾、演出:杉原邦生、出演:南沢奈央、濱田龍臣)の千秋楽公演を、世田谷パブリックシアターで観てきた。杉原邦生の演出は、(たしか)二年ほど前、横浜に引っ越したころに神奈川芸術劇場にかかった『グリー…

『君の名は。』論 番外編――クリストファー・ノーラン『インセプション』における新海的感覚

前回は『君の名は。』について詳しく書きましたが、今回は番外編ということで、新海誠からの影響を受けているとされるクリストファー・ノーラン監督の『インセプション』に登場する短い台詞について書いてみようと思います。『インターステラー』における、…

あまりにも届いているのに届かない(はずの)関係―――『君の名は。』について

新海誠の『君の名は。』を見ました。新海については、彼の名前も知らないうちから『ほしのこえ』を中学生の時に見ていて、それ以来は付き合いがなかったのですが、今回『君の名は。』公開を機会に彼の主要作品を全部見てみました。あちこちに既視感があるな…